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下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

投稿日:2019.8.2 更新日:2025.11.29

屋根塗装の中でもスレートの塗装では「縁切り」という大事な作業があります。

縁切りという言葉はきっと馴染みがないかと思います。

 

ですが、これからスレートの塗装をご計画されている方は、必ず「縁切りとはなにか」を知っておきましょう。

こちらではスレートの塗装で非常に重要な縁切りについてお話しさせていただきます。

 

スレート塗装で重要な縁切りはいつ行う?

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

まずはスレートの塗装工程を以下にまとめましたのでご覧ください。

 

1:足場の設置

2:高圧洗浄

3:下地処理

4:下塗り

5;縁切り(タスペーサーを用いない場合は上塗り後)

6:中塗り〜上塗り

7:最終確認

8:足場撤去〜お引き渡し

 

縁切りは5番目の工程(上記の通り、タスペーサーを用いない場合は上塗り後)で行います。

 

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

現在では下塗りを終えた後に縁切りを行えるタスペーサーを用いるのが一般的です。

縁切りには2つの方法があり、このような違いがあります。

 

縁切り方法1:タスペーサーを用いる方法(←現在ではこちらの方法が一般的)

縁切り方法2:塗装後、カッターなどで塗膜に切り込みを入れる

 

縁切りしないとどうなる?

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

縁切りはスレートの継ぎ目に隙間を設ける作業のことです。

スレートは厚みが5mmほどしかなく、スレートが重なっているところはわずかな隙間しかありません。

 

目視できないほどわずかですが、塗装前なら隙間が確保されていますので、スレートの内側に入り込んだ雨水も滞りなく外に抜けてくれます。

 

問題は塗装後です。

塗装するとスレートの継ぎ目にある隙間が塗膜で塞がれてしまいます。

 

塗装後でも完全に密閉された状態ではありませんので、どこかから入り込んだ雨水は塗膜で出口を塞がれてしまい、屋根内部に溜まるようになってしまいます。

 

屋根内部に水が溜まるようになるとルーフィングの劣化が早まり、やがて水が浸透するようになって雨漏りへと被害を大きくさせてしまいます

 

また、毛細管現象も発生しやすいことに留意しなければなりません。

毛細管現象とは重力に反して、液体を吸い上げる物理現象のことです。

わずかにある隙間から水を吸い込んでしまい、内部に水が溜まるようになります。

 

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

屋根はルーフィングという防水層で水を堰き止めています。

屋根内に水が入り込んでもこのルーフィングの上を通るだけで雨漏りに発展するようなことはありません。

 

ですが、縁切りをせずに塗装すると屋根内に水が溜まるようになり、このルーフィングの劣化を早めてしまいます。

一般的なルーフィングの寿命は20〜30年くらいと長持ちですが、縁切りせずに塗装したスレート屋根は想像以上にルーフィングの劣化を早め、割と早い段階で雨漏りが発生しています。

 

タスペーサーの役割は?

 
現在ではタスペーサーを使用して縁切りを行うのが一般的です。

タスペーサーは上にあるポリカーボネート製の部材です。

これをスレートの継ぎ目に差し込みます。

 

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

こちらがタスペーサーを設置しているところです。

タスペーサーをスレートの継ぎ目に差し込んで設置するため、外側に露出せずに塗装後でも見栄えを損ないません。

 

タスペーサーを使用する利点は以下の点があります。

 

① 塗装後の屋根を傷つける心配がない

② 塗装後の美しい屋根のままお引き渡しできる

③ 施工が容易で精度が安定している

 

すべてのスレートにタスペーサーが採用されるわけではありませんが、従来から行われているカッターやスクレーパーを使う縁切り方法では塗装後に縁切りを行い、すべて手作業なため、塗装後の屋根を傷つけてしまうこと、精度にばらつきがあることなどの懸念があります。

 

屋根の状況に適した方法が求められますので、どのように縁切りを行うのか業者に詳しく説明をもらいましょう。

 

タスペーサーについてはこちらの「雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは」をご覧ください。

 

縁切りは塗装後の雨漏りを防ぐ重要な作業!手抜き工事にご注意ください!

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

縁切りは塗装後の雨漏りを防ぐ大変に重要な作業です。

縁切りひとつで雨漏りへと被害を大きくさせてしまうため、スレート塗装をご計画されている方は、縁切りの項目をよくチェックし、業者からどのような方法で縁切りを行うのか詳しく説明をもらいましょう。

 

屋根は作業が見えにくい工事です。

お施主様から見えにくいことをいいことに手抜きをする杜撰な業者も残念ながらいます。

 

縁切りなどの塗装後に隠れてしまう作業は手抜きに繋がりやすいので、屋根で行われる作業がわかるように工事写真を撮ってもらいましょう

 

LOHASでは安心して工事を任せていただけるように、毎日の作業報告や工事写真のお渡しを徹底しております。

工事保証やアフターフォローも実施しておりますので、ご安心して工事をお任せください!

 

建物診断や見積もりは無料で行っております。

詳しくはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

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