窯業系サイディングの塗装は必要?メンテナンス時期や工事方法を解説
投稿日:2022.5.31
現在、ほとんどの住宅の外壁材は窯業系サイディングが採用されています。
そのシェア率はなんと80.4%!
※日本窯業外装協会の統計データ、日本サッシ協会調査
窯業系サイディングはセメントと繊維質を混ぜで成型する外壁材で、衝撃に強く、デザインも豊富にあります。
しばらく年数が経つとサイディングが色褪せてきたり、汚れてきたりしているのを感じたことはありませんか?
「塗装が必要なのかな?」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
まず結論から申し上げますと、窯業系サイディングは塗装が必要です。
塗装以外にも必要なメンテナンスがあり、難付着サイディングのような塗装がつきにくいものもありますので、今回ご紹介することをご参考にしていただけたらと思います。
それでは、本日は窯業系サイディングの塗装の必要性や劣化症状、塗装のタイミングなどをご紹介していきます!
目次
【窯業系サイディングの塗装は必要?】
窯業系サイディングの土台となる層を基材と呼んでいます。
基材はセメントと繊維質を混合し、その上に防水性や耐褪色性、耐汚染性などの付帯性能を持たせるために塗装が施されています。
その塗装も永続的なものではなく、ある程度年数が経ってくると摩耗してきます。
もしかすると新築時にメンテナンスフリーと業者から言われたという方もいらっしゃるかもしれませんが、まったくメンテナンスをしなくてもいいという外装材はいまのところありません。
どんな材料も経年劣化し、性能を落としていきますので、いずれメンテナンスが必要になります。
【塗装の役割と必要性】
塗装の役割は風雨から建物を守ること、美観性を保持することです。
塗装が劣化してくると水が染み込みやすくなり、汚れも目立ってきます。
塗装の劣化が損傷などの被害を広げ、建物の寿命を縮める原因にもなってしまいますので、傷んでいるのをそのままにしておくのは避けましょう。
【塗装のタイミングは?】
塗装が劣化していると水が染み込んできてしまいますから、なるべく適切な時期に塗り替えをすることが大事です。
塗り替えが必要な時期の判断は「どれくらい年数が経ったか」と「劣化症状」です。
サイディングの仕様によって耐用年数は変わってきますが、10年ほど経つといろいろな劣化症状が出てきますから、10年を目安に一度塗装業者に塗装が必要か点検してもらうことをおすすめします。
また、劣化症状でも塗装が必要か判断ができます。
塗り替えが必要になるサインは以下の症状があります。
【塗り替えのサイン】
・チョーキング ※塗装の劣化で白い粉が浮き出てくる現象
・外壁のクラック
・コーキングの劣化
・塗装の剥がれ、浮き、膨れ
・塗装の色褪せ
・カビ、コケ、汚れの付着
・木部の腐食
・鉄部の錆び
など
上記の症状が出てくると塗装が劣化しているサインですから、塗り替えをご検討ください。
劣化している状態をあまり放置しないことが大切ですから、タイミングを逃さないようにしましょう。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【サイディングのメンテナンス工事の種類】
サイディングのメンテナンスは塗装の他にコーキングの打ち替えや張り替えがあります。
以下に各工事の内容をお伝えします。
【外壁塗装】
外壁塗装は使用する塗料によって耐用年数が変わります。
【塗料の種類と耐用年数】
・ウレタン:耐用年数7〜10年
・シリコン:耐用年数10〜15年
・ラジカル制御式:13〜16年
・フッ素:15年〜
サイディングの柄を損なわずに塗装をする場合はクリア塗料があります。
クリア塗料は顔料を含まない透明の塗料ですから、意匠性の高いサイディングにおすすめです!
塗料はまだまだ種類があります。
もっと塗料のことを知りたいという方はこちらの「塗料について」をご覧ください。
【コーキング打ち替え】
コーキングは建物の充填材として使われており、防水性や気密性を保つ役割があります。
サイディングは決まったサイズのボードを一枚ずつ貼って施工されていますが、ボード同士を接して貼ってしまうと地震の揺れなどの衝撃で互いに干渉し、ひび割れてしまいます。
サイディング外壁は等間隔に隙間を設けています。
その隙間を目地といってサイディングの干渉を防いでいます。
目地にはコーキングが充填されており、壁内に水が入らないようにしてあります。
塗装工事と一緒に行われることが多いですから、劣化していたら打ち替えることをおすすめします。
コーキングは太陽の紫外線などが原因して劣化してきます。
コーキングにひび割れ、破断、浮き、剥がれなどの症状が現れていましたら劣化していますのでメンテナンスをご検討ください。
【サイディングの張り替え】
サイディングの耐用年数は30年ほどです。(この間に塗装が必要です)
サイディングのグレードにもよりますが、外装材メーカーのケイミューのメンテナンススケジュールでは30年前後で補修や交換などのメンテナンスを推奨しています。
注意しておきたいのがサイディングだけでなく、防水紙の耐久性にも気にしておくことです。
建物は完全に密閉されているわけではありませんから、壁内にまったく水が入らないというわけではありません。
しかし、壁内に水が入っても中にまで流れてこないのは防水紙を貼っているからです。
サイディングの状態が正常でも防水紙が傷んでいたら雨漏りしてしまいます。
防水紙は目視では確認できませんから、30年前後経っていましたら一度専門業者に状態を見てもらうことをおすすめします。
【難付着サイディングの塗装は注意】
サイディングの中には特殊なコーティングがされているものもあります。
汚れがつきにくく美観を長く保持できる特徴がありますが、塗装がつきにくいためメンテナンスの時は注意が必要です。
塗装がつきづらいサイディングを難付着サイディングと呼んでいます。
難付着サイディングであるか以下の症状を見て判断します。
【難付着サイディングの見分け方】
・チョーキングが起こっていない
・色褪せが起きていない
・2001年以降に建てられた住宅
・ラッカーシンナーで溶けない
難付着サイディングは光触媒コーティングや無機塗装、親水性コーティング、フッ素コーティングなどが施されている特徴があります。
難付着サイディングは塗装がつきづらいですが適切な施工をすれば塗装は可能です。
難付着サイディングに対応する専用下塗り剤で下地調整をすれば剥がれずに長く保持することができます。
もし、難付着サイディングに適さない施工をしてしまうと短期間で塗装は剥がれてしまいますから業者選びにはご注意ください。
塗装工事は業者選びがとても大切です。
業者選びについてはこちらの「塗装屋選びのポイント」をご覧ください。
【建物診断と見積もりは無料で承っております!】
ここまで窯業系サイディングのメンテナスについてお伝えさせていただきました。
これからも長く建物をお使いいただくには適切なタイミングでメンテナスをすることです。
そのタイミングを見逃さないようにするには日頃から建物の状態を見ておくことが大切です。
しかし、劣化しているのか見分けが難しい場合や状態が見づらい場所もあってメンテナンスが必要か判断するのはなかなか難しいかもしれません。
塗装などメンテナンスが必要かわからなくて困っている方は、ぜひLOHASの無料診断をご利用ください。
現地にてお客様にも立ち会ってもらい建物の状態や必要なメンテナンスなどをご説明させていただきます。
お客様に最適な工事プランや無料見積もりもご提案いたしますので、メンテナンスをお考えの方はお気軽にご相談ください。
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