現場レポート

笛吹市F様邸、外壁・屋根塗装工事 屋根塗装下塗り

投稿日:2020.4.18 更新日:2025.10.16

外壁塗装が終わり、次は屋根塗装になります。
まずは下塗り1回目、シーラーを塗装します。
なぜスレート屋根の塗装が早く変色するのか?
もちろん外壁より屋根のほうが過酷な条件にさらされています。紫外線や酸性雨などもろに影響を受けるからです。
しかしスレート屋根用のシリコン樹脂塗料がしっかり塗られていれば数年で変色したりすることはありません。
ではなぜ変色しているのか?
変色しているほとんどが「弱溶剤といわれるシリコン塗料など」が塗られています。
弱溶剤塗料とは溶解力の弱い塗料用シンナーで希釈する塗料が弱溶剤塗料になり、溶解力の強く臭いも強いラッカーシンナー、ウレタンシンナーなどで希釈する塗料が強溶剤塗料です。
弱溶剤塗料は強溶剤塗料に比べ臭いもマイルドで灯油のような物なので塗装時の職人の体への負担や環境面からみても現在の主流になっている塗料です。
弱溶剤塗料のもう一つの特徴は密着性が良いこと、家の塗り替えするときに昔塗られた塗膜があります。その塗膜をしっかりと洗浄して汚れが無くなればシーラーやプライマーなどの下塗りなしで弱溶剤塗料を塗ることはできます。
塗料カタログにもシーラー下塗りなしで密着しますと書かれていたためそれを信じて塗装業者は塗装します、確かに新しい塗膜は剥がれにくいのですが、汚れや弱った古い塗膜を高圧洗浄するとスレート瓦の素地が現れて白くなってしまうことが多くあり、素地が現れなくても水分や塗料を吸い込みやすくなります。

 

屋根塗装下塗り2回目になります。
同じシーラーを2度目の塗装です!
シーラー塗装の後、タスペーサーを差しました。
「縁切り(えんきり)」「タスペーサー」、どちらも聞きなれない言葉かもしれませんが、屋根塗装の話の際この2つの単語は割と良く出てきます。
屋根塗装をご検討中の方は「縁切り」「タスペーサー」の意味を知っておいていただけると見積もりの際に話がスムーズに進むと思いますのでご説明します。
縁切りとは薄型化粧スレート屋根(スレート瓦)、商品名で言うとカラーベストやコロニアルの屋根の塗り替え時に必要な作業です。
どういうことをするかと言うと、従来は塗装後の一枚一枚引っ付いた屋根をカッター等で切っていくという地道な作業でした。
現在はタスペーサーという部材の挿入で縁切り作業を行う場合が増えました。
カッターによる縁切り、タスペーサーによる縁切りいずれにしても屋根と屋根の間に隙間を作る作業だと思っていただけるといいでしょう。
屋根と屋根の間に隙間を作ると雨漏りするのではないか?
いい質問です。
実は逆に屋根と屋根との間に隙間がない方が雨水の排出先がなくなるので危険なんです。

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