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外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

投稿日:2023.4.29

外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

見積もりを見た時に「下塗り」という項目が目に入ったことはありませんか?

塗装工程には「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3つのがあります。

 

これらはいったいどんな違いがあるかご存知ですか?

 

外壁塗装の下塗りは非常に重要な工程となっておりますので、これから外壁塗装をお考えの方は、ぜひ押さえておいていただきたいポイントです。

 

本日は外壁塗装で行う下塗りとはどんな工程でどんな役割があるのか、中塗りと上塗りの違いについてなどを解説します。

 

【外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本!】

外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

まずは、外壁塗装の工程を確認してみましょう。

 

1:足場設置

2:高圧洗浄

3:下地処理

4:下塗り

5:中塗り

6:上塗り

7:最終点検

8:足場撤去

9:塗装工事完了

 

外壁塗装の工程についてはこちらの「外壁塗装を始める前に確認!工事の流れと必要な期間を解説」をご覧ください。

 

下塗りは下地処理を終えた後に行う最初の塗装工程です。

下塗りの工程から実際に塗料を塗っていく工程になりますが、この後の中塗りと上塗りとはどんな違いがあるのでしょうか?

 

下塗りと中塗り・上塗りの大きな違いは、塗布する塗料の違いです。

下塗りは「シーラー」や「プライマー」「フィラー」などの下塗り用塗料を使い、中塗りと上塗りは「上塗り用塗料(仕上げ塗料)」を使用します。

 

おそらく目にすることが多いのは上塗り塗料でして、下塗り用塗料はあまり意識されることがないかと思います。

 

しかし、下塗りは塗装の土台となる大事な工程です。この工程が疎かになっていると塗装の耐久性は落ちてしまいますから、適切に行われていないといけません。

 

それでは、下塗りをする目的とはなんでしょうか?次の項で詳しくご説明いたします!

 

外壁塗装は下地処理も非常に重要です。

下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。

 

【下塗りをしないとどうなる?下塗りの目的】

外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

外壁塗装は上塗りまで仕上がってしまうと、下塗りをしたかどうかわからなくなってしまうのが厄介なところ。見た目だけでは、下塗りをしたのか見分けるのが難しいです。しかし、下塗りの有無で耐久性は著しく変わってしまいます。

 

下塗りをしないと……

 

・数ヶ月、数年と短い期間で塗装が剥がれてしまう

・クラックなどの劣化症状が早い時期に発生する

・塗装ムラができて見栄えが悪くなる

 

このような不具合が発生してしまいます。もし、塗装工事をしてから短期間で上記のような症状が見られる場合は、下塗りをしていないなど施工不良が疑われます。確認できた場合は、なるべく期間をおかずに早めに工事を依頼した業者にご連絡ください。

 

それでは、次に下塗りをする目的について見ていきましょう。

 

下塗りの目的は以下の4つです。

 

・塗装の密着性を高める

・塗料の吸い込みを防ぐ

・機能性を向上させる

・下地の色を隠し、仕上がりを美しくする

 

【塗装の密着性を高める】

ウレタン塗料やシリコン塗料などの上塗り用塗料にも付着力はありますが、外壁のように動きのある場所は、さらに強力な密着性が求められます。

 

下地と塗膜が強固に密着するように手助けとなるのが「下塗り用塗料」です。

 

シーラーやプライマー、フィラーなどは密着性に優れ、下地へのクサビとなる塗膜を形成します。下塗りで作った塗膜が接着剤のように下地と中塗り・上塗りで作った塗膜を強固に密着させ、剥がれにくくしてくれます。

 

下地とは塗装する面のことです。詳しくは「塗装工事での下地とはどんな意味?」でお伝えしておりますので、良ければこちらもご覧ください。

 

【塗料の吸い込みを防ぐ】

塗装する面は年数の経過で劣化が進んでいます。劣化した下地はスポンジのように塗料を吸い込んでしまうため、塗膜の厚みがまばらになり、性能の低下と塗装ムラが発生してしまいます。

 

下塗りで形成した塗膜は、塗料の吸い込みを抑制する効果があり、塗装ムラや塗膜厚のばらつきを防ぐことができます。

 

【機能性を向上させる】

下塗り用塗料は付着性を上げるだけでなく、他の機能性も付帯しています。塗料によって性能は様々ですが、「防カビ機能」「防サビ機能」「遮熱機能」などがあります。

 

下塗り用塗料と上塗り塗料を組み合わせて、はじめて性能を発揮する塗料もありますので、塗料の組み合わせを間違えないことが大切です。塗料の相性は、塗料の施工マニュアルで指示されていますので、使用前に内容を確認することが重要です。

 

【下地の色を隠し、仕上がりを美しくする】

下塗り用塗料は、隠ぺい性も目的の一つ。どういう意味かというと、元々の外壁の色によっては、塗装しても色が浮き出てしまうことがあります。

 

濃色から淡色に塗り替える場合は、その症状が出やすいため、下地の色が浮き出てこないように白色の下塗り用塗料を塗ります。下地の色を覆い隠すことで、色ムラがなくなり、外壁が美しく仕上がります。

 

外壁塗装の色選びについてはこちらの「失敗しない外壁塗装の色の選び方のポイント」をご覧ください。

 

【下塗りは基本1回塗り!ただし、下地の劣化が激しい場合は複数回行う必要がある】

外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

下塗りは基本的に1回塗りとなっています。ただし、下地の劣化が激しい場合は、塗料の吸い込みが多くなるため、1回塗りでは足りないことがあります。

 

このような場合は、2回、3回と塗装する必要があります。塗料の吸い込みが多いということは、規定の塗膜厚よりも薄くなるということですので、性能を最大限発揮できるように、しっかり規定の塗膜厚になるまで塗料を塗り重ねることが大切です。

 

【正しく工事をしてもらうために見積もりをよくチェックし、施工写真も撮ってもらいましょう!】

外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!

ここまで外壁塗装の下塗りについてお伝えしてきました。

外壁塗装の下塗りは、塗装の耐久性に非常に関わります。

 

もし、下塗りが疎かになっていると、短期間で塗装が剥がれてしまう可能性がありますので、ちゃんと下塗りが工程に含まれているか見積もりをよくご確認ください。

また、塗装が仕上がると下塗りの工程は見えなくなってしまいますので、手抜き工事を防ぐために施工写真を撮ってもらうのも有効です。

 

外壁塗装は高額な工事ですから、後悔がないように万全な準備で行いましょう!

 

屋根塗装の下地処理や下塗りについてはこちらの「屋根塗装下地処理と下塗りが重要な理由」をご覧ください。

 

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