外壁塗装は養生が大切！養生する場所や期間、注意点を解説
投稿日：2023.3.31
工事中は作業する音や職人の出入りなどがあり、いつもとはちょっと違う生活になりますよね。作業をしていると塗料が飛散したり、古くなった塗装のカスや砂埃なども舞います。
しかし、いくら工事中とはいえ、家のまわりが汚かったり、雑然としていたりするとあまりいい気分ではないですよね。現場が散らかっていると、知らないうちに傷がついてしまうかもしれません。
工事中とはいえども、きれいな現場を保つのが基本です。そして、この時に重要なのが「養生」です。
「養生」という言葉は、あまり馴染みがないかもしれませんが、養生を丁寧に行なっているか、行なっていないかで工事の品質も大きく変わってきます。
本日はこれから外壁塗装工事をお考えの方に向けて「養生とはどんな作業か」「養生をする場所や養生期間」「養生の重要性」などをお伝えしたいと思います！
【養生とは？】
それではさっそく養生についてご説明していきます。
「養生」は二つの意味があります。
・きれいな現場を保つために保護する作業
・コンクリートや洗浄後など乾燥をさせる期間
外壁塗装では両方とも関わる作業工程があります。
保護の意味では、作業前に傷や汚れから保護するためにマスカーやブルーシートを使って養生作業を行います。
乾燥の意味では、高圧洗浄後、建物が濡れているため、水気が引くまで期間を空けますが、この期間を養生期間といいます。
外壁塗装の場面でよく出てくるのは、保護の意味での養生かと思います。詳しくは後述しますが、養生は工事の品質を決める大事な作業です。
ここが疎かになっていると、いくらグレードの高い塗料で塗装しても品質は落ちてしまいますので、これから外壁塗装をお考えの方は、養生についても、ぜひ意識しておきましょう。
【養生をする場所と養生している期間】
続いて「養生をする場所」と「養生している期間」についてお伝えします。
【養生をする場所】
養生は以下の場所に行います。
・窓や玄関など開口部
・下屋
・植栽
・車
・ポストや表札
・室外機
・給湯器
・塗装した場所
など
また、足場に取り付ける飛散防止用メッシュシートも養生の一つです。飛散防止を行なっておかないと埃や塗膜のカスなどが舞ってしまい、近隣に迷惑をかけてしまいます。近隣トラブルの原因となりますので、足場のメッシュシートも気にしておきましょう。
【養生している期間】
養生期間は、基本的に工事開始から終わりまで。ただし、同じ場所をずっと養生しているのではなく、作業の進捗とともに養生する場所も移していく流れになります。
外壁塗装の工事期間は約10日前後。この間は養生がされていると思っていただいていいでしょう。上述したように窓や塗装した場所は、作業の進み具合で養生を外すことがありますが、
通路など常に作業に関わる場所は、養生をしたり、外したりするのが大変ですので、工事が終わるまで養生しっぱなしになります。
外壁塗装の工事の流れについてはこちらの「外壁塗装を始める前に確認！工事の流れと必要な期間を解説」をご覧ください。
【工事中は普段できることができない？養生中に気をつけたいこと】
養生していると普段できていたことが、できなくなるため、不便を感じてしまうかもしれません。
何も知らずに工事を始めてしまうとストレスを抱えてしまいますから、事前にどんな負担があるのか知っておきましょう。
【窓を開けられない】
ジメジメする梅雨の時期や気温が上がる夏の時期は、換気のために窓を開けたくなるかと思います。
ですが、外壁塗装工事の期間は窓を養生してしまうため、自由に窓を開閉できなくなってしまいます。
塗装中は塗料の臭いが部屋に充満してしまうため、基本的に換気で窓を開けるのは控えていただきたいのですが、どうしても窓を開けたい場合は、職人に一声かけて窓を開けられないか相談しましょう。
【エアコンが使えない】
室外機の養生は通気を取れるものを使うのが一般的ですので、養生をしていてもエアコンの使用は支障がありません。
しかし、施工状況によってはエアコンが使用できないこともあります。バルコニーに室外機が置いてある場合、そこの施工を行なっている時にエアコンを使うと水が流れてくるため、施工ができなくなります。
施工に支障をきたす場合は、エアコンが使用できなくなりますのでご注意ください。夏は室温が上がりますので、エアコンの使用ができないケースがあるか事前に確認しましょう。
【お湯が使えない】
給湯器を養生している時はお湯のを使用できません。
給湯器に養生されていると熱がこもり、機器が故障する可能性があります。また、ガスが充満するため、一酸化炭素中毒の恐れがあります。
大きな事故につながる危険性がありますので、もし、お湯を使用したい時は、必ず職人に一声かけてから使用しましょう。
工事のご質問についてはこちらの「よくあるご質問」もご参考にしてください。
【養生は工事の品質を決める重要な作業！】
養生は傷や汚れを防ぎ、きれいな現場を保つための重要な作業です。養生が疎かになれば工事の品質は下がるため、丁寧に養生されていることが大切です。
養生が行われていないと、元々何もなかったところに傷がついたり、塗装したところに塗料がついてしまったりします。
塗料がついたところは、拭き取れば問題ないと思われるかもしれませんが、薄め液を染み込ませて塗料を溶かしながら拭き取る必要があるため、拭き取った後は、もう一度塗装し直す必要があります。また、特殊なコーティングがされているところでは、変色してしまう可能性もあるのです。
このような問題が発生してしまわないように、事前に養生をしていることが大事なのです。養生は工事が終わったらすべて外されてしまうため、養生の重要性が見落とされてしまいやすのですが、工事の品質にとても関わってくるため、作業工程に応じて適切な養生を行なっていくことが大事です。
「きれいな現場は工事の品質が高い」と言われるくらいですので、これから外壁塗装を行う方は、丁寧に養生してくれる業者に工事を依頼しましょう！
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