外壁塗装しないと雨漏りするって本当?
投稿日:2022.10.31 更新日:2022.11.1
「外壁塗装しないと雨漏りしますよ」
「外壁塗装をしたのに雨漏りが直らない」
まずは結論から申しますと、外壁塗装だけでは雨漏りは直りません。
もし、外壁塗装で雨漏りが直ったのだとしたら、それはちゃんと雨漏りの原因を修理したからです。その根本的な原因を修理するには、外壁塗装だけでは足りないのです。
ですから、冒頭でもあるように、
「外壁塗装をしないと雨漏りしますよ!」
「外壁塗装をしたのに雨漏りが直らない」
という状況に陥ってしまうのは、本来直さなければならない雨漏りの原因が改善されていないからです。
もちろん外壁塗装も雨漏りを防ぐことに重要な役割を担っています。しかし、すでに雨漏りしている場合は、外壁塗装だけでは直りません。
そこで、今回は外壁塗装だけでは雨漏りが直らない理由と雨漏りの修理方法、手抜き工事を防ぐ対策についてお伝えします。
目次
【外壁塗装をしないと雨漏りしますよ!は本当?】
「外壁塗装をしないと雨漏りしますよ」
このように不安を煽ってくる業者もいることに注意しなければいけません。
ですが、こちらをご覧になっている方は、外壁塗装だけでは雨漏りが直らないということをすでに知っているはずです。
ですから、もし営業マンから「外壁塗装をしないと雨漏りは直らない」という説明があったらちょっと疑いましょう。
もちろん外壁塗装も雨漏りを防ぐことに重要な役割を持っています。しかし、すでに雨漏りしている場合は、外壁塗装だけでは、もはや手遅れなのです。
雨漏りを修理する重要なポイントは、原因を突き止め、根本的なところから修理しないと雨漏りは止まらないということです。
それでは、なぜ外壁塗装では雨漏りを直すことができないのか、具体的に解説していきます。
【外壁塗装では雨漏りを直すことはできません】
まずは外壁塗装を行う目的をチェックしましょう。
【外壁塗装を行う目的】
・建物の美観性を守るため
・建物の性能を守るため
・劣化を防ぐため
外壁塗装を行うのは上記の3つがあります。外壁に使用する塗料は、硬化すると塗膜をつくり、太陽の紫外線による損耗、風雨による汚染、埃などの汚れから建物を保護します。
外壁塗装が雨漏りを防ぐといわれるのは、塗膜には撥水性があり、水が壁内にまで染み込むのを抑えるからです。
そして、もし塗装が古くなっていると水が壁内に染み込み、それを長く放置することで雨漏りへと発展してしまうのです。
しかし、塗装が古くなっていてもすぐに雨漏りすることはありません。外壁の下には防水紙を張ってありますので、もし水が染み込んで壁内に流れてきたとしてもそれ以上水が侵入してくることはありません。
ですから、外壁塗装をしないと雨漏りするというのは、完全に間違いとは言えませんが、急を要するほど切迫してがいるわけではありません。(ただし、十数年と放置して塗装の劣化が進んでいたり、被害が広がっていたりする場合は例外です。このようなときは外壁塗装の他にも工事をしなければいけないでしょう)
雨漏りの原因を塗装の劣化としてしまうのは尚早です。実は雨漏りの原因を特定するのはとても難しく、水の侵入経路も多岐に渡ります。
しかし、雨漏りを完全に直すには原因を特定することが鉄則です。雨漏りしている原因箇所を特定し、ピンポイントで修理しなければ雨漏りは直りません。そのため、原因を特定せずに修理するのは論外なのです。
それでは、次に雨漏りする原因についてお伝えしていきます。
【外壁から雨漏りする原因】
外壁から雨漏りするのは以下の原因が考えられます。
【外壁から雨漏りする原因】
・クラック
・サッシまわりのコーキングの劣化
・目地のコーキングの劣化
・取り合い部のコーキングの劣化
・接合部の隙間
など
風向きや風の強さによっては、換気口から水が入ることもあります。平常時は雨漏りしないけど、台風や豪雨になったときだけ雨漏りするというケースもあり、特定の状況によって雨漏りする場合は原因を見つけることがとても困難です。
雨漏りの原因を特定するには、散水検査やサーモグラフィーなどの雨漏り調査が必要です。原因も一つに絞れるわけではなく、考えられる侵入経路を確立の高いところから潰していくというのが雨漏り修理の流れです。それくらいに雨漏りの原因を特定するのは難しいですから、まったく原因がわかっていないのに工事をしてしまうのは、絶対に避けましょう。
新築で10年も経たずに雨漏りした場合は、施工不良が考えられます。雨漏りしている期間が長いほど被害を広げてしまうため、少しでも雨漏りの疑いがある場合は、早急に家を建ててもらった業者に連絡しましょう。10年以内でしたら瑕疵担保保険の補償内で修理ができるかと思います。
火災保険についてはこちらの「火災保険・地震保険の利用」をご覧ください。
【屋根やベランダからの雨漏りも多い!】
雨漏りは外壁からだけではなく、屋根やベランダからも起こります。雨漏りの原因で多いのが「外壁」「屋根」「ベランダ」です。
当然、屋根が原因している場合は屋根の修理を、ベランダが原因している場合はベランダの修理が必要です。
雨漏りが起きた場合は、外壁だけでなく他のところも原因している可能性があるということを知っておきましょう。
雨漏りのサインについてはこちらの「こんな症状が?屋根に登らなくてもわかる雨漏りのサイン」をご覧ください。
【雨漏りを修理する方法】
雨漏り修理をするときは、雨漏り調査を行なって水が侵入しているところを特定してから修理工事をします。
外壁から雨漏りしている場合は、原因に応じて以下の工事を行うことが多いです。
【コーキング工事】
サッシまわりや取り合い部、接合部などのコーキングが劣化している場合に行います。比較的に工事規模は抑えられ、期間もそこまでかかりません。劣化しているコーキングを剥がして新しく打ち直します。
コーキング工事についてはこちらの「外壁塗装と一緒におすすめしたいコーキング工事」をご覧ください。
【クラック補修】
外壁のひび割れのことをクラックと呼びます。クラックには「構造クラック」と「ヘアークラック」があり、構造クラックの場合は建物の構造にも支障をきたすため、できるだけ早くに修理する必要があります。
どちらも水が壁内に入る原因になります。ただし、防水紙がありますので、すぐに雨漏りするということは考えにくいです。もし、クラックが原因で雨漏りしている場合は、防水紙が劣化しているか、さらに奥にまで水が流れる道ができてしまっている可能性があります。
クラック補修はヘアークラックの場合、プライマーやフィラーなどの下塗り剤、コーキングなどで塞ぐことができます。
構造クラックのように大きな損傷を起こしている場合は、外壁をカットしてコーキングを充填し、外壁を補修するか、エポキシ樹脂を注入してクラックを塞ぐ必要があります。
クラックを補修した後は、補修跡が残りますので、跡を目立たなくさせるために外壁塗装も一緒に行っておくことをおすすめします。
【外壁補修】
防水紙が劣化して水が奥まで入ってしまっている場合は、外壁を解体して防水紙などを張り替えなければいけません。大々的な解体工事が必要になりますので、工事規模も大きくなります。
工事範囲は建物の形状や外壁の状態、外壁材の種類などで変わり、雨漏りしている場所よりも広い範囲を解体しなければいけないケースもあります。
外壁を解体した後は、状態が悪くなっている木部などを補修し、防水紙を張り直してから外壁材を復旧します。モルタル外壁の場合は、クラック補修と同じく補修後は外壁塗装が必要です。
外壁塗装についてはこちらの「外壁塗装を始める前に確認!工事の流れと必要な期間を解説」もおすすめです!
【手抜き工事を防ぐ!雨漏り修理は徹底的な調査が必須!】
雨漏り修理は原因を特定してから工事することが重要です。
原因を特定するためには雨漏り調査が必須です。
調査なしで雨漏りを直すのは運にまかせるようなもので、改善できる見込みはほとんどありません。
ですから、原因もわかっていないのに「外壁塗装で雨漏りは直る」と言っている業者は注意が必要なのです。
雨漏りは被害を広げないためにもなるべく早くに対処することが大切です。
・天井や壁に水染みがある
・窓枠が濡れている
・カビが生えている
・水の落ちる音がする
など少しでも雨漏りの疑いが見られる場合は、早めにご相談ください。
当社は無料で建物診断を実施しております。お住まいのことでなにかお困りのことがございましたら、遠慮なくお申し付けください!
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