【外壁塗装を始める前に知っておきたいポイント】ケレンはどこにする?
投稿日:2025.9.30
塗装する面を下地と呼んでいます。
この下地を整える工程が塗装を行う上で最も重要となるのが下地処理です。下地処理には高圧洗浄や補修、ケレン、コーキング(シーリング)処理などいろんな作業があります。
本日はこの下地処理の一つ、ケレンについてお話しさせていただきます。
ケレンは下地を研磨する作業のことですが、どこにでも行うというわけではありません。
下地処理が大事というとすべての場所に行うと思ってしまうかもしれませんが、作業効率などを考えると他の手段をとるほうがいい場合もあります。
このようにケレンを行う場所はある程度決まっておりますので、その点について詳しく解説します。
一般的な塗装工事で行うケレンの工法
まずケレンについてご説明します。
ケレンは下地を研磨する作業のことです。
ケレンには4つの工法がありそれらは、
・第一種ケレン
・第二種ケレン
・第三種ケレン
・第四種ケレン
に分けられています。
一般的戸建て住宅やマンション、ビルなどでの塗装工事は第三種と第四種のケレンを行います。
4つのケレンの大きな違いは「素地に戻す」か「活膜を残す」になります。
活膜とは以前の塗装が素地に定着し、劣化はあるものの正常な状態を保つ塗膜のことです。
素地はその活膜も除去して素材そのものの面に戻すこと。
一般的な塗装工事では活膜を利用し、この活膜は旧塗膜とも呼びます。
ケレンは下地を研磨して状態を整える作業のこと
ケレンは塗装する面(下地)を研磨して塗装しやすい状態に整える作業のことです。
主にケレンは、
・サンドペーパー
・ナイロンパッド
・スクレーパー(皮すき)
・ディスクサンダー
などの道具を使って下地を研磨します。
これらの道具を使い下地を研磨することで、下地に付着する不純物が除去され、下地の凹凸も平滑になることにより、塗料が下地に定着しやすくなります。
また、塗料の密着性を高めるためにケレンを行ってあえて下地をざらつかせる(凹凸をつける)ことを目荒らし(めあらし)と呼んでいます。
基本的に外壁にケレンを行うことはありません
戸建て住宅やマンション、ビルなどで行われる一般的な塗装工事で行うケレンはどこにでも行うわけでなありません。
冒頭で塗装を行う上で塗装が非常に重要とお話ししましたが、一般的な塗装工事では外壁をケレンすることはありません。
理由はケレンする範囲があまりに広く、作業効率が悪いからです。
「ケレンをしないと塗装が剥がれやすくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、外壁では高圧洗浄で外壁に付着する汚れや古くなった塗膜の粉化物をきれいに洗い流して下地をある程度調整しています。
もちろん高圧洗浄だけだと完璧ではありません。
そのまま外壁を塗装してもすぐに塗装が剥がれてしまうため、より強力に密着するようにシーラーやプライマー、フィラーなどの下塗り材を塗っています。
これらの下塗り材を塗ることで下地への密着性が高まり、剥がれにくい塗装に仕上げることができます。
下塗りについてはこちらの「外壁塗装の下塗りとは?塗装工程の違いと重要性を解説します!」で詳しく解説しております。
ケレンを行う場所は主に付帯部
それではケレンを行う場所はどこになるのかというと、それは「付帯部」です。
付帯部とは外壁や屋根を除いた建物に付属する部材のことを指します。
具体的な部材は、
・破風板
・軒天井
・雨樋
・雨戸、戸袋
・鉄管
・笠木
・玄関
・ウッドデッキ、濡れ縁
・水切り
などがあります。
付帯部についてはこちらの「外壁塗装の付帯部とは?おすすめの色や塗料の選び方も解説!」で詳しく解説しております。
上記のような付帯部はケレンを行います。
付帯部は下地の状態が良好ならケレンを行った後、下塗りをせずに上塗り材を塗って仕上げても支障ありません。
ただし、下地が荒れていたり、雨樋のように元々塗料が付着しにくい素材だったりする場合は、プライマーで下塗りしてから上塗りする必要があり、どのように塗装するかは事前に現状を把握して計画を立てることが重要となります。
LOHASではお客様からご相談をいただいた後に建物の現状を把握するため、事前調査を実施させていただいております。
その調査結果とお客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案いたします。
建物診断や見積もりは無料で実施しております。
詳しくはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
凹凸の激しい外壁はケレンが必要な場合があります
外壁は下塗り材で対応するのが一般的ですが、例外もあります。
それは凹凸の激しい外壁です。
外壁の凹凸が大きいと塗料の密着性が悪くなるため、洗浄した後に外壁全体をケレンします。
付帯部のように施工面が狭ければサンドペーパーやスクレーパーなどの工具を使い手作業でケレンを行いますが、外壁だと作業効率が悪く時間がかかってしまうため、機械工具のディスクサンダーを使って外壁にケレンを行います。
ケレンする必要がある外壁は、通常よりも下地処理に手間と日数がかかるため、下地処理にかかる費用も高くなります。
費用の負担は大きくなってしまいますが、下地処理しないと塗装が剥がれてしまうため、凹凸の激しい外壁には必ずケレン行っておく必要があります。
まとめ|工事をお願いする前に下地処理について細かくチェックしましょう!
ここまで下地処理のケレンについてお話しさせていただきました。
ケレンは主に付帯部で行い、外壁は高圧洗浄とシーラーなどの下塗り材で対応し、ケレンは行いません。
ただし、例外もあって凹凸の激しい外壁では塗料の密着性が悪くなるため、外壁全体にケレンを行わなければならないケースもあります。
ケレンなどを含む下地処理(下塗りも同様に)は塗装が仕上がると隠れてしまう工程です。
手抜きに繋がりやすい工程ですから、工事について業者から詳しく説明をもらうようにしましょう。
LOHASではお客様にご納得して工事を任せていただけるように、工事内容や使用する塗料などどこよりも詳しく、そしてわかりやすくお伝えさせていただきます。
ご不明な点や気になるところがございましたら、できるかぎりわかりやすくご説明いたしますので、お気軽にご質問ください!
下地処理についてこちらの「外壁塗装の下地処理が疎かになっているとどうなる?」もご一緒にご確認ください。
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