下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは
投稿日:2019.1.13 更新日:2023.7.24
リフォーム工事にはたくさんの専門用語があります。
外壁塗装も例外ではありません。
もしかすると、もうすでになにかしらの専門用語を目にしたことがあるのではないでしょうか?
「ケレン」もその一つだと思います。
外壁塗装では、塗装前に下地を整える「下地処理」が重要な工程となっています。
下地処理一つで塗装の耐久性が左右されますから、これから塗装工事をされる方はしっかり意識しておいていただきたいです。
本記事はケレンとはどんな作業か、どんな目的で行うのか、などを解説していきますね!
【外壁塗装で行うケレンとは?】
【ケレンはいつする?】
まずは、外壁塗装の工程を確認してみましょう。
1:足場設置
2:高圧洗浄
3:下地処理
4:下塗り
5:中塗り〜上塗り
6:足場撤去
7:工事完了
ケレンは塗装工程の中の「3:下地処理」にあたります。
下地処理には「ケレン」の他にも「補修工事」や「コーキング工事」なども含まれています。
他の下地処理についてはこちらの「外壁塗装の下地処理が疎かになっているとどうなる?」をご覧ください。
【ケレンとはどんな作業?】
ケレンはサンドペーパーやディスクサンダー、スクレーパーなどを使って下地を研磨する作業のことです。
年数が経っていれば、建物はたくさんの汚れが付着し、塗膜も剥がれかけています。
その状態で塗装したらどうでしょうか?
答えは簡単です。
塗装は下地に密着することで保てますから、下地の状態が悪ければすぐに剥がれてしまいます。
他の下地処理にも言えることですが、下地処理が塗装の耐久性を左右すると言われる所以です。
それでは、もう少しケレンをする目的について深掘りしていきましょう。
【ケレンをする目的】
ケレンをする目的を一言で表すならこのようになります。
「下地を磨いて塗装が密着しやすい下地に調整し、仕上がりを美しくするため」
それでは「どうしてケレンをすると塗装の密着性が高くなるのか?」「塗装の仕上がりが美しくなるのか?」についてご説明していきます。
【ケレンは不純物を取り除き、下地を平滑にする】
前述しましたが、年数が経っている建物にはたくさんの汚れが付着し、塗膜も白亜化(粉状)して剥がれかけています。
この状態で塗装してもうまく密着してくれず、保っていられるのは短期間です。
ケレンはそれらの不純物を取り除き、塗膜が下地に密着できる状態に調整します。
また、下地がデコボコな状態だったらどうでしょうか?
例えばセロハンテープを思い浮かべてみてください。
「平らなところ」と「デコボコなところ」では、どちらがテープがくっつきやすいですか?
もちろん平らなところですよね?
塗装もこのテープと同じ原理です。
デコボコな下地だと塗膜の密着性が低下してしまうため、塗膜が密着しやすくなるようにケレンを行って下地を平滑にします。
【どうしてケレンをすると塗装の仕上がりがきれいになる?】
ケレンは塗装の仕上がりを美しくする目的もあります。
どうしてケレンをすると塗装の仕上がりがきれいになるかというと、下地をなめらかに整えることができるからです。
経年劣化した下地は、塗膜が剥がれていたり、サビが発生していたり、抉れてしまったりと様々な要因で荒れています。
デコボコなところに塗装しても、色はつきますが表面はデコボコな状態のままですよね?
このような状態よりもケレンでそのデコボコな状態をなめらかにしてから塗装したほうが断然見栄えが美しいです。
ケレンは塗装の密着性を高めるだけでなく、塗装の仕上がりを美しくする目的もあるのです!
塗装する面を下地と呼んでいます。
下地についてはこちらの「塗装工事での下地とはどんな意味?」で解説しております。
【ケレンの疑問?】
【外壁はケレンをするの?】
ケレンは塗装の耐久性を高め、仕上がりを美しくする大事な作業です。
しかし、ここで疑問に感じませんか?
「塗装の耐久性を高めるために、建物全体をケレンするのか?」
戸建住宅の塗装で行うケレンは、基本的に手作業です。
ですから、建物全体をケレンするのはそうとうな労力と時間が必要です。
塗装工程を調べてみても、外壁をケレンしているところは、あまり見ないのではないでしょうか?
外壁の種類によってはケレンが必要な場合もありますが、外壁の場合は基本的に高圧洗浄を行ってから、補修工事やコーキング工事を行い、その後に下塗り→中塗り→上塗りの工程で工事は進みます。
外壁に付着した汚れや白亜化した塗膜は高圧洗浄で洗い流します。
ケレンをしないと塗装の密着性が悪くなると前述しましたが、それは下塗りが塗装の密着性を高める役割を担っています。
下塗りに使用するシーラーやプライマーなどは、塗装の密着性を高める効果があります。
特に外壁のような動きのあるところは、下塗りが必須ですから、ぜひ覚えておきましょう。
【外壁をケレンする必要がある場合とは?】
外壁は高圧洗浄で下地を整え、下塗りで塗装の密着性を高めるため、基本的にケレンすることはありません。
ですが、ケレンをしないといけない外壁もありますのでご注意ください。
ケレンが必要な外壁とは、凹凸が大きい場合や金属外壁にサビがっ発生している場合などです。
【ケレンは不純物を取り除き、下地を平滑にする】の項でもお伝えしましたが、外壁の中には凹凸が大きく、塗膜が密着しにくい外壁があります。
このような外壁はケレンを行って凹凸を削り平滑にしなければいけません。
外壁全体にケレンを行うことになるので、このような外壁材の建物は、通常よりも下地処理に手間がかかり、費用も高くなりますのでご注意ください。
【外壁塗装を行うときは「ケレンがちゃんとされているか」をよく確認しましょう!】
いかがでしたか?
ケレンは塗装の耐久性、仕上がりの見栄えにとても関わってくる大事な作業です。
これから塗装工事をされる方は、ちゃんと「ケレン」がされているか見積もりをよくご確認してください。
塗装工事は高額な部類に入りますから、後悔がないように万全に準備して行いましょう。
塗装工事のご相談もお待ちしておりますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
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