下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)
投稿日:2019.8.2 更新日:2025.12.25
下地処理は塗装において最も重要な工程。
それは屋根塗装でも例外ではありません。
下地処理は塗装すると隠れてしまう工程なので、手抜きに繋がりやすいことにお気をつけください。
下地処理がちゃんとされているかどうかで、塗装の品質はぐんと大きく変わります。
もし、下地処理がおろそかにされていたらすぐに塗装が剥がれてしまいます。
良質な屋根塗装を行ってもらうためにも、ぜひこれから屋根塗装をご計画されている方は、下地処理の重要性を押さえてくださいね!
スレート屋根とは?
簡単にですが、スレートとはどんな屋根材かご説明します。
スレートは現在の住宅に多く普及するセメント系の屋根材です。
厚みは5mm程度で、重量は20kg/㎡と建物への負担が少なく、耐震性に優れています。
スレートは基材がセメントなため、防水性を保つために塗装が施されています。
この塗装にもグレード分けされており、ハイグレードなほど褪色が少なくて美観を長く保ちます。
塗装は経年劣化で摩耗してくるため、状態を保つために定期的な塗装が必要です。
一般的にスレートの塗装も10年くらいを目安に定期的に行っていただくご計画となります。
そして年数が経過して現れる症状は塗装の磨耗だけでなく、ひび割れも起こりやすいこと。
軽微なひび割れなら塗装すれば隠せてしまいますが、それでは根本的な改善にならず塗装に不良が起こる可能性があります。
どんな症状でもそうですが、不具合が出ている場合は、塗装前にちゃんと補修することが大切です。
下地処理はこの傷んだスレートを補修することも大事な作業の一つです。
下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
スレート屋根は割れやすい?
スレートはセメントに強度をつけるためパルプを混ぜて成型しています。
5mmくらいの厚みだとすぐに割れてしまうのでは?と不安に思われるかもしれませんが、既製品は耐衝撃性試験や曲げ破壊加重試験を実施し、衝撃で簡単に割れてしまわない強度を保つ製品開発がされています。
そのため飛来物による損傷などの事故を防ぐ品質はある程度保証されています。
ですが、問題は経年劣化です。
前述したようにスレートは塗装で防水性を保っていますが、塗装が磨耗すると保水性が強まり、膨張・収縮の動きが大きくなります。
この動きによりスレートはひび割れなどの損傷を起こしてしまいます。
ただし、年数の経過で破損を起こすことは完全に防げません。
頑丈な日本瓦でさえ20年くらい経てば割れているものが数枚出てきます。
スレートは日本瓦よりもひび割れを起こしやすい屋根ですが、破損だけなら雨漏りに発展することはありませんのでご安心ください。
スレート屋根の補修方法は?
屋根はなにも遮るものがなく、風雨や太陽光など過酷な環境にさらされています。
スレートは十数年経っていれば数枚はひび割れているのが普通です。
大きな破損でなければそこまで心配しなくても大丈夫です。
しかしひび割れを補修せずに塗装するのはいけません。
もし、スレートがひび割れている場合は、ちゃんと補修してから塗装する必要があります。
ひび割れが軽微でしたら、コーキングや浸透性のあるプライマーで補修できます。
ひび割れのことをクラックと呼びますが、コーキングや浸透性プライマーはクラック深部から隙間をふさぎます。
もし、大きくスレートが破損している場合は、「差し替え」をご検討ください。
「差し替え」とは破損しているスレートを抜き取り、類似する新しいスレートを抜き取ったところに差し込む補修方法です。
部分的な張り替えですが、スレートが新しくなりますので、屋根の美観を損ないません。
「差し替え」は一枚抜き取れば対応できる場合もありますし、周辺の複数枚を差し替えしなければならない場合もあります。
スレートが破損したままだと破片が飛散してまわりの建物を傷つけてしまう危険性があります。
歩行者に破損物があたってしまうと大変ですので、症状が大きくなる前に対処しましょう。
クラック(ひび割れ)からの雨漏り対策は?
スレートにクラックがあっても、それが雨漏りの直接的な原因にはなりません。
屋根からの雨漏りはもっと根本的な原因があり、それがルーフィングです。
ルーフィングとはアスファルトを含浸させてつくる防水紙のことでして、屋根の二次防水にあたるところです。
ルーフィングの一般的な耐用年数は20〜30年程度となっており、寿命がきているとどんなに外側の屋根に問題がなくても水が屋内へと侵入します。
ルーフィングの耐用年数は屋根を内部から新しくしていただくことを考える時期です。
屋根を新しくするには「葺き替え」や「カバー工法(重ね葺き)」をご検討していただくことになります。
スレートにクラックがある場合に気をつけていただくことは、ルーフィングが外側に露出することです。
ルーフィングが露出すると飛来物などで傷つけてしまう恐れがあり、それが原因で雨漏りに被害を発展させる可能性があります。
スレートのクラックは雨漏りの直接的な原因になりませんが、間接的に雨漏りのリスクを高めることは注意しておきましょう。
屋根からの雨漏りを防ぐには定期的な点検と適切な時期にメンテナンスを行うことです。
屋根は状態が見えにくい場所にあります。
劣化が進行しやすい環境でもありますので、10年くらいを目安に点検と状態に応じてメンテナンスをおすすめします。
LOHASでは建物診断や見積もりを無料で行っております。
しばらく屋根のメンテナンスをされていない方は、ぜひ当店の無料診断をご利用ください。
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