塗装屋選びに失敗しないために
投稿日:2018.10.18 更新日:2024.6.29
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自社施工かどうかを確認
「契約したら、これまで打ち合わせしていた担当者が一度も家に来なかった……」契約までは営業マンが担当し、施工は下請け業者、実はこのようなケースは少なくありません。
打ち合わせで決めた担当者と施工する人が違うため、意見の食い違いが発生することも多々あるとよく聞きます。外壁塗装業者の形態は大きく分けるとこちらの2つの業者に分けられます。
・営業から施工まで自社で行う「自社施工店」
・営業と施工を分離し、「施工は下請け業者が行う業者」お客様と業者とのやりとりに食い違いが出にくいのは、営業から施工まで一貫している「自社施工店」です。お客様と業者が直接繋がっておりますので、綿密なコミュニケーションをとることができます。
それに代わり、施工を下請けに依頼している業者は、お客様と決めたことを下請け業者に伝えるまでにラグが生じます。打ち合わせで決めたことが多ければ多いほど、伝達ミスも起きる可能性が高くなります。
また、下請け業者に任せるということは、元請けと下請けの間で中間マージンが発生しています。当然、お客様にとって余分な費用が発生していることになり、提示する工事費も自社施工店と比べて高くなります。
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職人さんや会社の資格を確認
外壁塗装は特別な資格や許可、実務経験がなくても開業可能な業界、このことをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。誰でも挑戦できて事業を始めるハードルが低いことはいいことなのかもしれませんが、誰でもできてしまうことが弊害になり、お客様を騙す悪徳業者が存在してしまっているのも実情です。
これから外壁塗装の業者を探す方は、ぜひ業者が所得している資格や許可などにも目を向けてみてください。例えば一級塗装技能士は年に一度試験が実施される難易度の高い国家資格です。受験資格には実務経験が7年必要ですから、必然的に素人に受験する資格が与えられません。一級塗装技能士はベテランの職人でも難しいと言われており、合格率は50%前後です。
また、建設業許可は国土交通大臣や都道府県知事から受ける許可であり、取得した業者は企業情報を公表・検索・共有することができます。悪徳業者は営業所の所在が不明であることが多いですから、建設業許可を取得している業者のほうが信頼性は高く、比較的に安心できると思います。
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保険加入を確認する
塗装工事では足場を組む以上、事故が起きないとはかぎりません。家の破損やお隣のお家を汚してしまうなど、万が一のことも備えておく必要があります。大きな建物を扱っているわけですから、なにかあった場合は損害も甚大なものです。
このような非常事態に対処できる業者の資金力も大切ですが、もう一つ大切なのが損害を補填できる「保険」です。工事では足場の管理や飛散防止のための養生、ご近隣への挨拶などを徹底しているため、事故や近隣トラブルが発生する可能性は低いですが、その万が一に備える業者こそ、お客様に対して配慮できている業者と言えるのではないでしょうか。
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契約書や保証書を確認する
お客様と大切な約束を交わす証拠となるのが契約書や保証書です。塗装業界は職人さんが多いため、契約書や保証の内容が曖昧であることが多々見受けられます。お打ち合わせの時に補償すると言ったとしても、いざその時になると逃げてしまう業者もいます。
工事を依頼してもらう場面だけ調子がいいことを言っているだけかもしれないのです。このため、絶対に口約束だけで済まさないことです。契約書や保証書に記載されていないことは、追記してもらうなど書面として残しておきましょう。契約書や保証書が曖昧だと、トラブルになった時にいくらでも言えてしまうのです。例えば「契約書には書いていない」というように。
信頼できる業者は契約書や保証書に限らず、お見積書などの書面は詳しく内容を記載しているものなのです。こういった手間をかけていることもよく見ておく必要があります。いくら営業マンが親切で丁寧に対応してくれたとしても、契約を交わす書面には必ず目を通して、不備がないかご確認ください。
“mu”