FRP防水とは?メリット・デメリットとメンテナンス方法を解説します!
投稿日:2023.5.31
戸建住宅によく採用されているFRP防水。そもそもFRP防水とはどんな工法なのかご存知ですか?FRP防水は強度が高く、衝撃に強い防水工法です。その特性からベランダやバルコニーなど歩行する場所に適しています。
反対にその強度からひび割れを起こしやすいという欠点もあります。FRP防水は定期的にメンテナンスが必要ですので、劣化症状が現れていましたら、メンテナンスをご検討ください。
本日はFRP防水とはどんな工法か、メリット・デメリット、メンテナンス方法をご紹介します!
【FRP防水とは?】
FRP防水は戸建住宅のベランダやバルコニーによく採用されている工法。FRPとは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称です。FRPは強度が高く、バスタブや船底、自動車のボンネットなど様々なところで用いられています。
不飽和ポリエステル樹脂とガラスマットを組み合わせた防水層を持ち、その上にトップコートで保護層を作ります。塗膜防水特有の継ぎ目のないシームレスな作りになっており、高い防水性能を持ちます。また、塗膜の硬化が早いため、塗料を塗り重ねて層を作る仕様でも、1〜2日で工事を完了させることができます。
【FRP防水のメリット・デメリット】
【FRP防水のメリット】
FRP防水は軽量であり、防水性、耐熱性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐候性に優れる特徴があります。塗膜防水なので、継ぎ目のないシームレスな防水層は、水を簡単に侵入させません。
強靭な層は固くて丈夫なため、ベランダやバルコニーなどの歩行が多い場所に適しています。非常に軽量な防水ですので、建物への負担も少ないです。また、FRP防水は工期も短いことがメリットです。メンテナンスも施工後しばらくはトップコートの再塗装で済みますので、負担が少ない維持しやすい防水工法です。
FRP防水のメリットをまとめると以下のとおりです。
【FRP防水のメリット】
・優れた防水性を持つ
・固くて丈夫
・軽量で建物への負担が少ない
・工期が短い
・メンテナンスがしやすい
【FRP防水のデメリット】
FRP防水のデメリットはひび割れやすいことです。強靭さをメリットに挙げましたが、その強靭さがデメリットになり、追従性は劣ります。そのため、マンションやビルなどある程度広い面積を持つ場所での施工は不向きです。ベランダやバルコニーなど小スペースに適しています。
工事費用はウレタン防水やシート防水よりは高い傾向です。また、メンテナンスはしやすいのですが、5年毎にトップコートを再塗装する必要があるため、ややメンテナンス回数が多いというのが気になることかもしれません。
FRP防水のデメリットをまとめますと以下のとおりです。
【FRP防水のデメリット】
・ひび割れやすい
・広い場所での施工は不向き
・費用はやや高め
・メンテナンス回数が多い
他の防水工法についてはこちらの「実は雨漏りの発生が多い?ベランダ防水の重要性!」をご覧ください。
【FRP防水の劣化症状とメンテナンス方法】
防水は傷んだままにしておくと雨漏りを引き起こしてしまいます。FRP防水も例外ではありませんから、メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。ここではFRP防水の「劣化症状」と「メンテナンス方法」をお伝えします。
【こんな症状があったらメンテナンスをお考えください】
長期的に維持していくためには、メンテナンスのサインを見逃さないことです。FRP防水は経年劣化するものなので、その症状が出ていないか普段から確認しておきましょう。
FRP防水は以下の劣化症状が現れていましたらメンテナンスのサインです。
【FRP防水の劣化症状】
・ひび割れ
・塗膜の浮きや剥がれ
・防水層の劣化
・雨漏り
FRP防水はトップコートまでの劣化なら、トップコートを再塗装するだけでメンテナンスできます。注意しなければいけないのが、防水層まで劣化が進んでしまったときです。
防水層の劣化が激しいと、内部に水が染み込みやすくなります。最悪は雨漏りを引き起こしてしまいますので、劣化はトップコートの範囲で留めておきたいのが理想です。もし、防水層まで傷んでしまっている場合は、また一から防水層を作り直す必要があります。
LOHASは無料で建物診断を行なっております。防水工事のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
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【FRP防水のメンテナンス方法】
FRP防水のメンテナンス方法でよく行われるのが「トップコートの再塗装」です。トップコートは5年毎の塗装が必要です。トップコートは防水層を守る大事な層ですので、これ以上劣化を進めてしまわないように注意しましょう。防水層まで傷んでしまった場合は、また一から防水工事をやり直さなければいけません。工事費が高くなってしまいますのでご注意ください。
FRP防水の耐用年数は約10年です。10年以降は防水工事をやり直すことを考えなければいけませんので、この時期になりましたら一度専門業者に防水の状態をお見せください。
LOHASは防水工事も承っておりますので、お気軽にご相談ください。詳しくはこちらの「防水工事」をご覧ください。
【防水工事ならLOHASにお任せください!】
防水がされているところは、雨漏りの原因となりやすいです。もし、雨漏りを起こしてしまったら、防水だけでなく、建物内部や内装まで被害が及び、大規模な工事をしなければいけなくなってしまうかもしれません。建物の老朽化を早め、寿命を縮めてしまう恐れがありますから、雨漏りを起こす前に防水のメンテナンスを行ってください。
また、ベランダやバルコニーにあるドレン(排水口)は水と一緒にゴミも流れてきます。ドレンのところでゴミが溜まると水が流れにくくなり、浸水を起こす恐れがあります。劣化を早める原因にもなりますので、こまめに掃除を行ってください。
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