外壁塗装で行う木部塗装とは?注意点と塗装方法を解説
投稿日:2022.10.25
日本ではほとんどの住宅が木造で建てられています。柱や梁、土台などの構造体はもちろん、破風板や軒天井などの部材にも木材は使用され、とても馴染みが深い建材です。
木造は水を吸う性質がありますので、未塗装のままだと腐食してしまいます。雨に濡れる場所だと木材は腐食してしまうため塗装が必要です。
今回は木部の塗装についてお伝えし致します!
【木部は塗装しないと腐食する】
築10年ほどの住宅はケイカル板や新建材などの腐食しにくい材料が使われていますが、それ以上の年数が経っている建物は木材がたくさん使用されています。まだまだ塗装させていただく機会が多く、中には長い間放置して木材が痛み、だいぶ状態が悪くなっているケースもあります。
木材は膨張と収縮を繰り返し、この性質により呼吸していると表現されています。なぜ膨張と収縮を繰り返すかというと、木材は調湿効果があり、湿気が少ないときは吸収し、湿気が多いときは放出します。
これにより木材は膨張と収縮を繰り返すのですが、この動きにより塗装した塗膜が追従できなくなり、だんだんひび割れや剥がれなどの症状を起こしていきます。
塗装が剥がれた木材は水を吸って腐食してしまいますから、塗装が古くなっていたら放置せずに再塗装することが大事です。
塗装を古いまま放置していると腐食以外にもいろいろな被害を受ける可能性があります。腐食した木材を放置することで以下の被害を受ける可能性がありますのでご注意ください。
【シロアリを寄せ付ける】
シロアリは水を含んで柔らかくなった木材が大好物です。多湿な場所に集まりやすい習性がありますので、腐食した木材があるとシロアリを寄せ付ける原因になります。
シロアリの厄介なところは、木の内部から食べ始めるため気が付きにくく、シロアリが表に出てきた頃にはほとんどが食べられていて悲惨な状態になっているということです。
柱や土台など建物の構造体を食べられてしまうと、工事規模が大きくなり、高額な工事をしなければいけなくなってしまいますので、木材が腐食してしまわないように塗装しておくことが大切です。
【修理代が掛かる】
シロアリの件でもそうですが、構造体がやられてしまうと修理代が掛かります。部材の中には外壁を解体しないと交換できないケースもあり、注意が必要です。
また、造作で作られた部材は、工場生産している既製品とは違い、大工に木材を加工して新しく作ってもらわなければいけません。木部が腐食することで材料費だけでなく、施工費も掛かってしまいます。無垢材は集成材と違って高価ですから、腐食しないように定期的に塗装しましょう。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【十分に下地処理ができなくなる】
木材が腐食するとスポンジのように柔らかくなり手で触れるとボロボロに朽ちてしまいます。木部の塗装はケレンを行なって下地処理をするのですが、腐食していると十分にケレンすることができません。(ケレンはサンドペーパーなどの研磨材を使って塗布面を研磨し、塗装の密着性を上げる下地処理作業です)
下地処理が疎かになると塗装の保ちも変わってきます。当然、適切な下地処理ができなければ塗装の耐久性は落ちてしまうため、劣化が進んでいる場合は交換して対応する必要があります。
下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
【木部はどこにある?】
上述したように木部は定期的に塗装しないと腐食してしまいます。これからも長くお使いいただくには、定期的に塗装をする必要があります。適切なタイミングで塗装ができるように、まずは木部がどこにあるか確認しましょう。
木部は以下の場所があります。
【木部の場所】
・破風板
・軒天井
・垂木
・面格子
・フェンス
・ウッドデッキ
・濡れ縁
・羽目板(外壁)
・雨戸、戸袋
木部は付帯部にまとめられているのが一般的です。
付帯部とは外壁や屋根などの主要な箇所以外のところが含まれ、上記の箇所の他に雨樋や鉄部などがあります。
付帯部は建物によって違いますから、塗装工事をするときは必ずどこを塗装するのか見積りをよくチェックしましょう。
付帯部についてはこちらの「外壁塗装の付帯部とは?おすすめの色や塗料の選び方も解説!」をご覧ください。
【木部塗装は「塗りつぶし」と「木目を残す」2つの方法がある
木部で使用される塗料は「樹脂塗料」と「オイル塗料」 の二種類があり、以下の特徴があります。
・樹脂塗料:塗膜を作り、耐久性が高い。木目を塗りつぶす仕上がりになる。
・オイル塗料:浸透型の塗料で木の内側を保護できる。木目を残した仕上がりになる。
木の暖かい雰囲気を活かしたいという方は、断然にオイル塗料がおすすめです!
ただし、樹脂塗料と比べると耐久性が落ちるため、塗装する場所を考慮して塗装方法を決めることが大切です。また、木目の少ない木材に使用しても塗料の特徴を活かす仕上がりにはなりません。
ウッドデッキや玄関など外観を演出する部材は、木目が残っていると魅力的な雰囲気を演出してくれます。
【塗装のタイミングは3〜5年が目安】
木部は定期的に塗装しておかないと腐食し、シロアリなどの被害を受ける原因になります。劣化が進んでいると塗装では修復できず、交換工事が必要になる可能性があり、工事代もその分高くなってしまいます。
木部塗装のタイミングは3〜5年が目安です。
日当たりや風雨などのさらされ具合によって劣化のスピードも違ってくるため、タイミング良く塗装ができるように日頃から木部の状態を確認しておくことが大切です。
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