外壁塗料の水性と油性はどちらを選べばいい?
投稿日:2025.7.31
外壁塗装を行うときに気になるのがどんな塗料を選ぶか。
そして、いざ塗料を探してみると油性塗料と水性塗料があるのに気づかれませんか?
どちらも外壁塗料、しかも同じ名前の塗料でも水性と油性がある。
いったいどちらを選べば正解?
なんて疑問がでてきますよね?
最終的な判断は建物がある環境や状態、お施主様のご要望によりますが、これから外壁塗装を考えている方は、ぜひ水性塗料と油性塗料の違いについてあらかじめ知っておきましょう。
本記事では油性塗料と水性塗料の違いやどちらを選べばいいかポイントについて詳しく解説いたします!
外壁塗料の成分と水性塗料・油性塗料の違い
外壁塗料の成分
外壁塗料の成分は「樹脂」「顔料」「添加剤」「希釈剤」です。
樹脂は塗料を構成する主成でして、ウレタン、シリコン、フッ素などがあります。
各樹脂によって耐久性や価格が違います。
塗料に含まれる成分は
・顔料が色をつけるためのもの
・添加剤は防カビなどの機能性を付加させるもの
・希釈剤は塗料を液体状にするもの
です。
今回の主題となる水性塗料と油性塗料の違いは塗料を液体にする「希釈剤」の違いにあります。
それでは水性塗料と・油性塗料について次の項で詳しくご説明いたします。
水性塗料・油性塗料とは?
水性塗料と油性塗料の違いは「希釈するもの」です。
外壁塗料は樹脂が主成分ですので、希釈しないと固くて塗ることができません。
樹脂の塊を塗装しやすくするのが希釈剤でして、油性塗料と水性塗料は希釈剤にこのような違いがあります。
油性塗料:シンナーなどの有機溶剤で液体状にする
水性塗料:水で希釈して塗料を液体状にする
油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使用するため、ツンとした刺激臭を発します。
臭いがこもる環境だと頭痛やアレルギー、吐き気などの健康障害が危惧されるため、塗装中はお部屋に臭いが充満しないように基本的に窓を開けないようにお願いしております。
それに代わり、水性塗料は水で希釈するためシンナーのような刺激臭がありません。
引火性もありませんので、安全に使えて環境にやさしい塗料です。
こうやって塗料を比べてみると水性塗料のほうが優れているように見えますが、一般的に油性塗料のほうが耐久性が高いとされています。
また、光沢感も油性塗料のほうがきれいに仕上がり、乾燥が早い点も油性塗料を選ぶ利点です。
水性塗料のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|
・VOC排出量が少なく、環境にやさしい ・臭いが少なく、ご近所に配慮できる ・引火性する危険性がなく、安全に使用できる |
・一般的に油性塗料よりも耐久性が低い ・乾きにくい ・光沢感は油性のほうがきれいに仕上がりやすい |
水性塗料は臭いが少なく、安全に使用できるのが特徴。
工事をしているとご近所への影響も考えて進める必要があります。
塗料の臭いも配慮が必要な要素の一つです。
水性塗料なら臭いがきつくないため、ご近所への影響も少ないです。
デメリットを挙げるとすると、油性塗料よりも耐久性が低いということです。
屋根のように劣化しやすい環境では耐久性に信頼のある油性塗料のほうが適しており、実際に屋根塗料は水性塗料よりも油性塗料のほうが充実しています。
しかし、近年では水性塗料の技術も向上しており、耐久性に優れている塗料も続々と販売されています。
現在では水性塗料が主流となりつつありますので、耐久性の観点では水性塗料を選んでいただいても大丈夫です。
油性塗料のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|
・耐久性が高い ・光沢仕上げに向いている ・金属素材への密着性が高い |
・臭いがきつい ・喘息やアレルギーなど身体への影響に注意 ・臭いがあるため、ご近所への配慮が必要 |
一般的に油性塗料は水性塗料よりも耐久性が高いとされています。
屋根のように過酷な環境にさらされるところなら油性塗料のほうが信頼性は高いでしょう。
また、光沢感においても油性塗料に軍配が上がります。
塗料には艶あり、7分艶、3分艶、艶なしなど光沢感を選択でき、艶を重視するなら油性塗料をおすすめします。
水性と油性では乾燥時間にも違いがあり、揮発性において考えると当然ですが油性塗料のほうが乾燥が早いです。
結局のところ水性塗料と油性塗料、どちらを選べばいい?
| メリット | デメリット | |
| 水性塗料 |
・VOC排出量が少なく、環境にやさしい ・臭いが少なく、ご近所に配慮できる ・引火性する危険性がなく、安全に使用できる |
・一般的に油性塗料よりも耐久性が低い ・乾きにくい ・光沢感は油性のほうがきれいに仕上がりやすい |
| 油性塗料 |
・耐久性が高い ・光沢仕上げに向いている ・金属素材への密着性が高い |
・臭いがきつい ・喘息やアレルギーなど身体への影響に注意 ・臭いがあるため、ご近所への配慮が必要 |
結局のところ水性塗料と油性塗料のどちらを選べばいいかというと以下のことがポイントになります。
・塗料の臭いやご近所への影響が気になる → 水性塗料
・耐久性や機能性、艶などを重視したい → 油性塗料
ただし、具体的なことは外壁の素材や状態、周辺環境などを考慮して適切な塗料を判断していく必要があります。
塗料に求めるご希望を業者に伝え、最終的に油性塗料と水性塗料のどちらを決定するかについては、業者とよく相談して決めましょう。
LOHASでは事前に現場調査を実施し、お客様からよくヒアリングをさせていただいた後に最適な塗料をご提案させていただきます。
塗料選びのことでお悩みでしたらぜひ当店にお話をお聞かせください。
お客様のご期待に応えられるように最善を尽くしてまいります!
建物診断や見積もりは無料で行っております。
詳しくはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。
“mu”
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